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【カフェ業態を始めた今、考えていること ② 〜自店の話をするために、今の飲食業界の話をしなければなりません〜】

今後について、今考えていることのお知らせ、と書きましたが、その本論としての部分の多くは、かなり私の内情の話になります。


一般論的に言ったら、お客様には関係のないことであって、「それはあなたの店の事情だ」というに過ぎないかもしれない話です。

話すようなことではないし、そもそも話すべきことではない、と、少なくとも従来は、みなされてきたことです。


ではなぜあえて、今ここでその話をしようとしているのか。



理由は2つあって、



ひとつには、


とんかつ屋には、いつ、どうなったら戻るのか?なぜとんかつ屋を再びやろうとしないのか?

ということについて、現時点での参考情報をお知らせしておくために、必要な内情であるからです。



そしてもうひとつは、


昨年、2021年の4月9日、当店の開業2周年記念の投稿の中で一度触れたことがあったのですが、

(カンティーヌランド「図書館」の中にある「お知らせ掲示板 過去アーカイブ」の⑪にあります)


私は、自分の店を支えてくださっているお客様に対して、なるべく、情報公開をしていこうと考えている、という、そもそものポリシーがあるためです。



その「なるべく情報公開ポリシー」を持っていることの理由にもいくつかあって、一つは、同じく2021年4月9日の同投稿の中で言及したように、


私が、お客様のことを、自分の株主のようにとらえている、ということがあります。


自分の事業の存続(売上)を支えてくださっているお客様は、出資者でなくとも、事実上、一種の株主のようなものだと考えると、


よいことも悪いことも、

あるいは事情があって、できることやできないことがあるということも、

なるべく透明にしておきたいなという気持ちがあって、


自分は今こういう事情を抱えていて、こう考えてこういう判断をしていますということは、なるべく折りに触れて明らかにするようにしておこう、という、基本的な考え方を持っています。



そして、これは今回初めて触れることになりますが、その「お客様株主認知」以外に「なるべく情報公開ポリシー」を持っている理由として、もうひとつ、



「飲食業界の裏側や内情を、なるべく、社会に対して、公開していきたい。」


という思いがあるのです。



これは自己本位な主張にも聞こえると思うので、ちょっと一歩引いてしまわれるかもしれませんし、飲食業界のことなど別に興味はない、と思われてしまうかもしれません。



ですので上の思いの意図がどこにあるのか、ということを、急いで付け加えさせていただかなければなりませんが、まずこう思うようになったきっかけは、実は、


コロナ禍が始まった直後くらいから社会的に(世界的に)話題に上るようになった(今ではもうすっかり下火となってしまいましたが…)、「エッセンシャルワーカー」と呼ばれるような職種の世界の中で、見過ごされていた「問題性」のようなものが見えたことでした。


「飲食業」は、おそらくエッセンシャルワーカーには含まれないと思います。社会にとって絶対に必要な職業ではありませんので。分類するならば、嗜好品ビジネス的な意味合いのほうが強いと思います。


ですのでここでは、「エッセンシャルワーカーとしての飲食業のことをもっと知ってください」と言おうとしているわけでは、ありません。


ここですでに

「なんか話がそれてきてるみたいだけど、いったい何の話を始めようとしているんだ?」

と思われる方も多いかと思います。

またこれは、長くなりそうだぞ…というその予感は、間違いなく正しいです(笑)。


今ここで、このタイミングで、とんかつカンティーヌという理念を掲げる店を立ち上げた店主として、自分が今構想している話を始めるという文脈の中で、


社会に向き合う公の場所で、この話をしておきたいなと思ったので、ブログだけでなくあえて全てのお客様の目に触れる場所で、公開することにしました。


(つづく)


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